明日から公演が始まる。
今やっているカンパニーのダンサーは年齢も人種もバラバラで、それこそまさにNYって感じだ。
こっちで踊っていると勿論そんなものは関係ないのだが、それでもやっぱり一度は「あなたいくつ?」って会話になる。
今日も暴露会が始まって、アジア人の私の場合は、だいたい実年齢よりも若く見られ驚かれる。
しかし、そんなもの屁っくらいに驚く人達が居た。
ダンサーの中の二人の男性は、私よりはだいぶ年上だとは思っていたけど、年齢を聞いて目が点になった。
なんと二人とも54歳!!!
ガンガンに踊っている!
「恐れ入りました!」の一言・・・
「辛い、私はもう若くない・・・」なんてブーたれている自分が恥ずかしい限り・・・
しかし、「凄いなあ〜・・・」としか、言いようが無い。
どうしたらその肉体と、技術と、体力が保てるのか・・・
でもそんな二人を心から尊敬すると共に、アメリカはやっぱり「ガンガン踊れてなんぼ」から抜けきれないなあという淋しさも共存する。
此処ではダンサーは若くて体力と技術勝負なのが重宝される。
ヨーロッパだともっと「年を重ねた人間の魅力と表現力」と言うものも、若さと技術同様に大事にされる。
それでもこの、恐らく5年くらいの間に、アメリカもぐっと熟年ダンサーが活躍する機会が多くなっている気がするのも事実。
とは言え、今一緒に踊っている二人の54歳のダンサーを見ていると、やっぱり30、40代並みの体と体力をどれだけキープ出来ているかが、悲しいかな此処では焦点であるとも思える。
そんな彼らを見て、「私もまだまだいける」という思いと共に、「やっぱり鞭打ってでもレベルをキープし続けなければならないのか」という思いとで、複雑な気持ちだ。
やろうと思えば50代でも努力しだいで全然踊れるという希望と、本当に自分にも可能だろうかという不安と、今までの経験からその時々にベストな仕事は必ずやってくるという信念と・・・
どれだけ歳と経験を重ねても、やっぱり色々な思いの中を行き来するものだ(苦笑)
ま、いずれにしろ、人と比べる事から抜け出さないと、いつまでも本当の満足感は得られまい(又又、苦笑)
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